オートファジー。医療分野では勿論ですが、化粧品業界でも、かなり盛り上がってきてる気がするのは私だけ??ではないはず!
論文やリリースをみるに、どんどん新しいことがわかっているようで楽しみです。「はたらく細胞」あたりで解説してくれないかな~笑
このページに、最新情報を貯めていきます。
オートファジーとは
日本語では「自食作用」となるようです。
わかりづらいですねwww
分解すると、
オート → 自己
ファジー → 食べる
結局よくわからないですが、ほう、英語ではなくギリシャ語なんですね。
「オート」って、「自動」じゃないんや!
というわけで、「細胞が、細胞内の不要なものを自分自身で食べる(取り除く)」という意味の様です。
「体の中のゴミを自分で掃除できる」みたいなことなんですが、更にスゴイのが、そのごみをリサイクルすること!!
古くなったり壊れたりした「異常なタンパク質」を分解して、新しいタンパク質の材料を生み出すそうなんです。
すごい仕組み!
オートファジーと肌
細胞が持つ優れた仕組みである「オートファジー」ですが、加齢で能力が鈍くなってくるようです。
お肌の細胞のオートファジーが鈍ってくると、以下のようなことが起きるんですね…。
・真皮繊維芽細胞の働きが鈍り、ハリが無くなる
・「老人斑」といった、これまで「加齢が原因」と言われてきた様々な症状が出る
・老廃物が蓄積されることで、透明感が無くなる
・傷、シミ、シワ、ニキビなどが治りにくくなる
お肌にとっては百害あって一利なしです。
オートファジー化粧品の効果
肌細胞のオートファジーを活性化させる方法として、ぱっと思いつくのが、やっぱり「化粧品」。
大手化粧品メーカーさんを筆頭に、オートファジー機能に着目した化粧品はどんどん増えてます!リリース状況と、その中から一部抜粋を掲載します。
ポーラ
細胞が持つ老廃物分解浄化システム「オートファジーサイクル」の停滞が肌老化を促進することを発見 「オートファジーサイクル」の改善効果を持つ『アマチャエキス』を開発
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20130624_1.pdf
加齢とともに真皮線維芽細胞が持つ代謝システムである「オートファジーサイクル」が停滞することを発見しました。
また、「オートファジーサイクル」の停滞により
1.コラーゲンなど真皮を形作る成分の産生が低下すること
2.エネルギー産生に必要であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)の産生が低下すること
を発見しました。
また、「オートファジーサイクル」の停滞により1.コラーゲンなど真皮を形作る成分の産生が低下すること2.エネルギー産生に必要であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)の産生が低下することを発見しました。
さらに「オートファジーサイクル」の停滞改善作用を持つ素材を探索した結果、『アマチャエキス』に高い効果を見出しました。
アマチャエキスがオートファジーサイクルの停滞を改善する作用を有することが明らかになりました。
ミライビラボ 「オートファジーと加齢」
https://miraibi.jp/articles/0074
オートファジーとは言うなれば「細胞の中のゴミ処理&リサイクルシステム」。
オートファジーのゴミ収集~リサイクル完了までのペースは、平均して1時間に1回。
指標として注目したのは「リポフスチン」という、細胞が“ゴミ”を消化した後に残ってしまう“ゴミくず”のようなものです。
オートファジーの機能低下は、コラーゲンやヒアルロン酸などの減少を招き、同時に、MMP-1というコラーゲンを分解する酵素まで出すこともわかっています。
エスティローダー
不可欠な経路〈オートファジー〉に着目した新アプローチを発表
https://www.esteelauder.jp/media/sciencerelease/20191204_SystemsBiology.pdf
肌が本来備えているメカニズムであるオートファジーの研究を進めることで、複数の代謝経路に関わり、包括的かつ目に見える研究結果を得ました。
エスティローダーの研究者たちはオートファジーが肌の透明度を上げ、ブライトニング効果をもたらすための不可欠な経路であることを新たに突き止めました。
オートファジーとは、細胞内で活発に働くリサイクル システムです。細胞は、壊れた細胞成分などの老廃物が溜まって有害な作用を及ぼさないよう、それらをリサイクルしています。
資生堂
資生堂、“オルタナティブオートファジー”を世界で初めて化粧品分野に応用
https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/2961_i1r99_jp.pdf
カメリア種子抽出液にオルタナティブオートファジーの発動を促進する作用があることを発見しました。
オートファジーは新陳代謝に貢献する細胞内浄化やストレス応答などにおいて重要な役割を果たしており、細胞内組織の再構築を促しています。
皮膚の細胞において、カメリア種子抽出液がオルタナティブオートファジーの発動を促進する作用があることを発見しました。
花王
ヒト皮膚組織のオートファジー活性を定量化 加齢や光老化でオートファジー活性が低下することを発見
https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M105388/201911183619/_prw_PR1fl_0Y46K6y3.pdf
細胞の中に、不要になったタンパク質や細胞小器官などの物質ができると、“隔離膜”がそれらを包み込んで“オートファゴソーム”という小胞を形成。このオートファゴソーム内に取り込まれた不要なタンパク質等は、続いてリソソームに含まれる酵素によって分解され、アミノ酸となります。
分解されてできたアミノ酸は、新たなタンパク質の合成に再利用されます。
低下したオートファジー活性を高めることは、停滞したタンパク質の代謝循環を正常化し、加齢や紫外線をはじめとするさまざまな要因による皮膚のダメージ改善に寄与することが期待されます。
オートファジー化粧品への個人的メモ
え!!!
カメリア(ツバキ)とか、アマチャ(甘茶)とか、渋っwww
アマチャってだってあれよね、お釈迦様の誕生日に無料配布されてる甘いお茶…。
オートファジー研究は日本が一歩リードしてたって聞きましたが、妙に納得。
(日本の企業の研究だから、日本でおなじみのものに効果を見出してくれているというのはあると思いますが)
資生堂のリリースで「カメリア種子抽出液」という単語を見て真っ先に思い出したのが、皮膚科医の柴亜伊子先生が、椿オイルを激推ししていたこと。
「椿油洗顔」とか有名ですよね。
知ってすぐ爆買いしたものです…。
で、なんとなく使わなくなってしまってたのですが、もしかしたらあの椿オイルたちにも、オートファジー活性化機能があったのかも・・・・・・・。
こういうの多いですよね。昔から伝わるいいものに、後から、科学的な根拠の裏付けが付く、みたいな展開。
やっぱ統計学最強~(遠い目)。
というわけで、オートファジーの活性化に効果があるかどうかはさておき、椿油再開しよっと…。
ちなみに、柴亜伊子先生は、大島椿さんの椿油限定でおススメされてましたね。
品質の問題という事で、大島椿さんはアレルギーの問題とか安全性とかかなり調べて&気を付けて、商品化されているのだとか。
確かに、オイル系は参加が怖いので、私も大島椿さんにしてます。ついつい、馬油とかアルガンオイルとかに目移りしちゃいはするんですけどね…。
あとは、いつも間違って、大島油って言っちゃうんだよな~。